昭和元禄落語心中を今更だけど見た!
こんにちは、こんばんは、初めまして?
☆海貝あかりと申します。
今回は、今更ながらに見た昭和元禄落語心中のお話をしたいと思います。
目次・めにゅ~
落語
https://www.pakutaso.com/20110522151post-181.html
元旦に、落語を聞いてきたのですが、それまで私は落語というものがいかんせん苦手でした。
私が幼いときに聞いた話はどれもブラックジョークばかり、話は古臭く、笑いどころもわからない。
そう思っていましたが、元旦に聞いた「芝濱」は面白いかもなーと思えたのです。
相変わらず言いたいことはわかっても、笑いどころがいまいちわからなかったのですが、なにより、すんなり聞くことができたのです。
それも、語った方の実力だったのでしょう。
その業界ではそこそこ名の通った方のようでしたから。
そんな時に、そのアニメの話をされたのです。
そんなに言うなら見てみるかと思い、見てみました。
昭和元禄落語心中
https://www.pakutaso.com/20110517148post-167.html
顔のイイひねくれた訳ありじいさんの、はれた、惚れたの色恋話なのかと正直途中まで思っておりました。
特に、主人公の8代目八雲は、しぐさが妙に女っぽいので気持ち悪いなぁとさえ思いました。
それがのちに味となっていく様は見ていて斬新な気持ちになりました。
そして、要となる話が芝濱だっていうじゃありませんか。
あまりにも何度も芝濱が出るので、驚きも通り越して私は笑えて来ました。
落語家によって、同じ話も結末が変わってしまうっていうのだから不思議ですよね。
特に、私は元旦に聞いた人は2代目助六みたいな人だったんだなーと思いながらこのアニメを見ていただけにいろんなことを思いました。
声優の技量はもちろんなのですが、それ以上に、いやらしさがほとんどないのがこのアニメのいいところでした。
癖が多いはずなのに、癖がなくて一気に全部見終わりました。
勧められた知人からは驚かれました。
正直、感想だけ言えば、ずっと八代目八雲が主人公で、その友である二代目助六の話だったんですが(主人公らしい人はいるにはいるが、どっちかと言えば完全にわき役)
なんというのでしょう。かなり、切なかったです。
それと、やはり「昭和」元禄とあるからでしょうか、この語り口は見ていて、夏目漱石や太宰治などの書き出しとそっくりな気がするのです。
夏目漱石「こゞろ」太宰治「人間失格」くらいしか書籍を手にしたことはありませんが(それ以外は教科書でならという程度)
どちらも書き出しは自分と言う主人公がいるにはいるものの、お偉い先生のもとに自分がたどり着いて、その人と出会い、その人の人生を語り、自分が再び出るころにはすっかり年老いていたり、何年もたっていたりが常です。
あの頃はきっと、そういうのが流行ったのでしょうね。
平凡などっかの知らない人間の人生を書いたって面白くない
それなら、徳の高い先生のところへ行ってその人の人生を描く方が面白い。
それが今ではすっかり変わりましたね。
それこそが、このアニメで言われている時代の流れ、なのでしょうか。
時代の流れ、平成の最後
https://www.pakutaso.com/20170658180post-12264.html
平成ももう今年の4月末で終わり。
元禄っていうのは
昭和元禄っていうと、少しかっこいいけど、平成元禄っていうと、どうもしっくりきませんね。
時代が切り替わると、どうしても昔の話は共感が呼びづらくなってくる。
「平成元禄でだめなら、少し繰り上がって平成明和なんてどうだい」とこちらで冗談は言えても、きっと、一番江戸が栄えた自分が元禄だったのかなとか、そう考えだすとそれも切ない。
元禄が元号だった時分は17年続いたようですから、いろんな話も生まれやすかったのかもしれませんね。
一応、歴史は繰り返しているんでしょうかね。
この時は、どこにでもいる一般市民の話がこうして落語という形で語り継がれているのですから。
今では、昭和の作家さんの語り口よりも、いかに主人公が共感が呼びやすく、より自分に似ているかに役作りは集中しているような気もします。
落語に関しては紙などは貴重品で本なんてとても読めなかったから、口語りにするためには、そんな共感の呼べる、すぐ覚えられるキャラクターでなければならなかったのかもしれませんが。
とにもかくにも切ない。
いろいろと介入してきて考えさせてくれるいい作品だと思いますので、まだ落語心中を見ていない方は、落語が興味なくても是非見てみてね。
私は、いろんな語り手の落語が聞いてみたくなりました。
芝濱、人によって結末が変わったり、なんてあるんでしょうか……!?(; ・`д・´)
☆海貝あかり