お題・今だから話せること

特別お題「今だから話せること

 

今だから話せること

それは、私は一か月間ほど、少女漫画やアニメで有名な「夏目友人帳」の舞台の地に滞在していたことがあります。

熊本県球磨郡五木村です。

※実際の舞台は人吉市ですが、五木村も一応舞台になっています。

 

五木村といえば、子守歌(守子歌)で有名らしいですね。

 

五木の子守歌というもので下記のとおりです。

何百通りともいわれていますが、ザ・ピーナッツさんや美空ひばりさんなど有名な方々が歌われたようです。

「おどま盆ぎり盆ぎり

盆から先きゃおらんと 

盆が早よ来るりゃ 早よもどる


おどま勧進勧進

あん人たちゃよか衆

よか衆ゃよか帯 よか着物


おどんがうっ死んだちゅうて   

誰が泣いてくりょか   

うらの松山 蝉が鳴く


おどんがうっ死んだら   

道端ちゃいけろ   

通る人ごち 花あぎゅう


花は何んの花  

つんつん椿

水は天から もらい水


おどまいやいや

泣く子の守りにゃ

泣くといわれて憎まれる

泣くといわれて憎まれる


ねんねした子の

かわいさむぞさ

起きて泣く子の面憎さ

起きて泣く子の面憎さ


ねんねいっぺんゆうて

眠らぬ奴は

頭たたいて尻ねずむ

頭たたいて尻ねずむ


おどんがお父つぁんな

あん山ゃおらす

おらすともえば行こごたる

おらすともえば行こごたる」

 

www.youtube.com

 

最初は歌詞の意味が分からなかったのですが「おどま」=「私」だそうです。

ざっくりとした意味は

私は貧しい、(ので奉公に出された)お盆までの契約なので早くお盆が来れば早く家に帰れるのに。

私は物乞い(=かんじん)奉公先の人たちはお金持ちでいいね、いい帯、いい着物を着ている。

私が途中で死んでしまったら、誰が泣いてくれるだろうか。

裏の松山で蝉が鳴くくらいなものだろう

いや、私が死んでも、蝉ではない、妹がきっと泣いてくれるだろう

でも、私が死んだからと言って泣かないでね(心配になってしまうから)

私が死んだら道端に埋葬してほしい

(貧しいので墓石を立ててもらうことはできないだろうし、誰も供養には来てくれないだろうから人通りのある所に埋めてほしい)

道端に埋めてくれたら通行人が花でも植えてくれるだろう

私が死んだら何の花になるだろうか、きっと椿かな

(道端には椿が多く生えているから)

椿になったら雨が降るから水やりは気にしなくていいよ

というようなもののようです。

 

……なんというか、とにかく暗い……OTL

 

五木村に新設されている大きな橋にもこのとおり。

五木の子守唄は百何通りもあるとかで歌になっていない橋に書いてある意味は当時よくわからなかったのですがどうやらこれは「つらいものだ、子守をしながら他人の飯を作り、あやしても泣き止まない子を子守が下手だといわれ、きちんと煮えているのに(炊けているのに)喉にひっかかると怒られる」という意味だそうです。

そして、「私がお父さんはあの山にいますと言えば、あの山の向こうの家に帰りたい」と続きます。

ここでカメラの電池が切れましたが、やられっぱなしかと思えばそうでもないのが守子歌。

「いっぺんねんね言って寝ないガキは頭叩いておしりをつねる」

いや、一回寝ろと言っておとなしく寝る子供はおらんだろう!!( ゚Д゚)と思いましたが、まぁ、10歳そこらの女の子が2歳前くらいの子供をひたすらあやすわけですから、愛情もへったくれもないでしょうし、奉公人の家で性的被害・虐待なんかも受けていたと思われるのでそれくらいするか……と妙に納得しました。

 

五木村はとにかく川のお水がエメラルドグリーンできれいです。

ですが、山に入ってみると赤土で少し先は岩肌がむき出しになっているので農作物は育ちにくい土地だなぁと思いました。

鎌倉時代後期には落ちぶれた平家や平家に仕えていた人間が五木村に流れ着いたという伝承があるそうですが、それよりはるか前より土器がたくさん見つかっているんだそうです。

そうだよねぇ、赤土だから粘土にするにはめちゃくちゃいい土地だよね、川もきれいで大きいしねぇ。

いろいろこうしてみてみると面白いですよね。

 

ちなみに夏目友人帳のアニメ、1期に出てきたバス停をどうぞ。

※何故か2期以降バス停が青から赤になるので1期と書いています。

 

見てこのバスの本数の少なさ!!

ちなみにこんなコラボ動画もあります。

www.youtube.com

動画内の場所には五木村にいた1か月の間に3か所くらいめぐりました。

にゃんこ先生大好きな人、自然大好きな人、熊本・人吉市へぜひどうぞ♪

 

あかり