【短編小説】過去作品

ご挨拶までに。

はじめましての方もいらっしゃるかと思いますが、前回の記事で小説チャレンジしてみよう!ということで今回この超短編読み切り小説を公開してみることにしました。

☆海貝あかりと申します^^

若干暗い文章が続きますが、これは、私が学生時代に書いたお話です^^;

それでもいいよ!という方のみ、お読みくださいね!

 「変化」

 

……怖い、と思った。
今までは変化など恐れはしなかった。
変化した先でどうこうなるわけでもないと知っていたからだ。
でも、今回は違う、怖いと思った。
学生でなくなり、時の流れの違いに、時の流れの早さに取り残されそうになる。
止めてくれと願えど、時を止めることはできやしない。
責任、重荷、プライド、時、ぶつかって、今まで通りではいられなくなると、本能的に悟った。
それが、怖かった。
めんどくさいのが嫌いでまとめてこなかったお団子頭。
する必要性など感じなかった化粧。
はく必要性もなかった、黒いパンプスや、ハイヒール。
フワッとした膝上丈の長さのスカート。通勤という名の車内の中で、飛ぶように流れていく景色だけを眺めていた。
腐るのも溶け出すのも早い夏の気候と、この町の中心部。
立ち止まっても舌打ちくらいなもので、誰一人私に関心を示すものはいない。
流れ行く人混みで自分を失いかけたことは何度かある。
それは幼い日の記憶であると言い聞かせた。
そうして濁流の一部に今自分がなる。
ずっとずっとこの先も、”私”は何一つ変わりはしない、変鉄もない日々だと思っていた。
でも、何一つ変わらないでいられるものなんてない。
失なっては生まれ、生まれては失う。
同じような日々であれ、同じ日々はない。
誰か、誰か、時を止めてくれないかと声にならぬ声で叫び、変わっているのかいないのかわからない日々に身を投じ、変化を恐れながら、それを望む臆病者に手を降るように風が吹いた。
風が笑うようにほんの少しの雑草たちを揺らして音をたて、私のほほを撫でて駆け抜けていった。

何一つ変わらないと思った。
何一つ変わってはいないのだと。

けれど、変わらないものなど何一つとしてない。
ただ、それだけ。


さようなら、今までの私。
こんにちは、今からの私。

 

END

 

かー……思春期独特なものがありますよね。とげとげしいというか、一番変化する時期で、変化を求めて変化を嫌ってるあたりとか。

そう考えると、今の自分も子供だなぁってよく思うのですが、少しは成長してるのかな……!

需要があるようでしたら、また別の読み切り小説を公開しようかなと思います。

是非是非、暇つぶしに使ってもらえたらうれしいな!!

 

それでは、お付き合いいただきまして、ありがとうございました!

☆海貝あかり

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